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Linuxコマンド【上級編】

Linuxコマンド上級編は、主にPCスペックの確認やハードディスクに関するものをまとめた。 普段の研究では使用しないだろうが、PCのメンテナンス時には便利なものが多いと思う。

コマンド 説明
lscpu CPUの情報を表示
top 実行中のプロセスの状態を表示
free メモリの空き容量や使用量を表示
lshw ハードウェアの情報を表示
df ディスクの空き容量を表示
fdisk パーテーションを作成・削除
mkfs ディスクのフォーマットを実行
mount デバイスのマウントを実行

lscpu

lscpuはCPUの情報を表示するコマンドである。 CPUの種類やコア数などを確認できる。 cat /proc/cpuinfolshw -class cpuでも同様の操作が可能。

top

topは実行中のプロセスの状態を表示するコマンドである。 PID(プロセスID)やユーザー名、CPU使用率、メモリ使用率などが確認できる。 qCtrl + Cで終了する。

topオプション 説明
-n 指定回数だけ表示した後、コマンドを自動で終了する。
-u 指定したユーザーのプロセス状態を確認する。
-d 指定した間隔(秒)でプロセス状態を表示する。

特定のプロセスのみを表示したい場合はgrepと組み合わせるとよい。

free

freeはメモリの空き容量や使用量を表示するコマンドである。 -tをつけるとメモリとスワップ領域の合計を表示する。

freeオプション 説明
-b メモリ容量をバイト単位で表示
-k メモリ容量をキロバイト単位で表示
-m メモリ容量をメガバイト単位で表示
-g メモリ容量をギガバイト単位で表示

lshw

lshwはハードウェアの情報を表示するコマンドである。 そのままでは全ての情報を表示するが、オプションをつけることによって便利に利用できる。

lshwオプション 説明
-class 表示するクラスを指定する。-class cpu-class memoryなどが指定できる。
-short 概要を短縮表示する。
-html HTML形式で表示する。

df

dfはディスクの空き容量を表示するコマンドである。 マウントされているハードディスクの空き容量、使用率、マウント先などを確認できる。 オプションはdf -Thとすると便利。

dfオプション 説明
-T 各ファイルシステムの種類を併せて表示する。
-h サイズに応じて読みやすい単位で表示する。
--total 空き領域の合計も併せて表示する。

fdisk

fdiskはパーテーションの作成や削除を行うコマンドである。 パーテーションはハードディスクの領域を分けるものであり、それぞれの領域にsda1やsda2のような名前が付けられる。

fdisk -l

-lをつけると、/proc/partitionsに書かれているパーテーション情報を表示する。 デバイス名を指定することで、限定的に表示することも可能。

fdisk デバイス名

fdisk デバイス名とすると、対話形式でパーテーションの作成・削除ができる。 アルファベット1文字で次のような操作が可能。

fdisk操作 説明
m 対話モードコマンドの一覧を表示する。
p パーテーションテーブルを表示する。パーテーション一覧とファイルシステムが確認できる。
n パーテーションを新規作成する。基本は既定値に合わせて作成すればOK。
d パーテーションを削除する。
w パーテーションテーブルの変更を保存して終了する。
q パーテーションテーブルの変更を保存せずに終了する。

なお、パーテーションを管理する方式はMBR(Master Boot Record)とGPT(GUID Pattition Table)があり、fdiskはMBRのみに対応している。 MBRは管理可能なパーテーションサイズが最大2TBであるので、より大きなパーテーションを利用する場合はGPTを選択する。 GPTはgdiskpartedなどのコマンドで管理できる。

mkfs

mkfsはディスクをフォーマットするコマンドである。 これを実行することでハードディスクなどのファイルシステムを構築し、Linuxで読み込みができるようになる。

mkfsオプション 説明
-t ファイルシステムの種類を指定する。Linuxではxfsext4が使える。
mkfs.xfs xfsでファイルシステムを構築する。-t xfsでも呼び出される。
mkfs.ext4 ext4でファイルシステムを構築する。-t ext4でも呼び出される。

mount

mountはディスクをマウントするコマンドである。 ディスクを指定した場所で使えるようにするコマンドであり、mount デバイス名 マウント先として使用する。 マウントしたディスクを取り外す場合はumountを使用する。


なお、PC起動時にディスクを自動マウントする方法もあり、/etc/fstabにUUIDを追加することで実現できる。
(この方法では起動時にディスクが物理的に接続されていないとGUIが起動しない)